対露強硬姿勢転換のトランプ氏 メラニア夫人の発言が影響か
トランプ米大統領は14日、ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領に対して強硬姿勢をとるようになった理由を説明する際、私的な場での妻メラニアさんの発言を紹介した。トランプ氏は家族への信頼が厚く、家族の発言が強い影響力を持つとされている。強硬路線への転換の背景にはメラニアさんの存在があった可能性がある。
トランプ氏はこの日、ホワイトハウスで北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長と会談した。トランプ氏は、プーチン氏と電話で協議しても裏切られると不満を強調。協議したある日の出来事として、「私は家に帰り、ファーストレディーに『今日はウラジーミル(プーチン氏)と話をした。素晴らしい会話だった』と言った。彼女は『本当に? また別の都市が攻撃されたわ』と言った」と紹介した。
米メディアによると、この日の別の会合でも、「家に帰ってファーストレディーに『ウラジーミルととても素晴らしい話をした。これで決着がついた思う』と言う。そしてテレビをつけると、彼女は『あら、おかしいわね。介護施設が爆撃されたわ』と言うんだ」と語ったという。電話協議の後、ロシアがウクライナに無人航空機(ドローン)やミサイルで激しい攻撃を加えた際の会話とみられる。
メラニアさんは東欧スロベニア出身で、モデルとして活躍し、1996年にニューヨークに移住。2005年にトランプ氏と結婚した。トランプ氏の三男バロンさんの母親でもある。ファーストレディーとして目立つことを避け、公の場に現れることは少ない。ロシアによるウクライナ侵攻についても公の場で発言したことはほとんどないとみられる。
トランプ氏は1期目の17年4月に化学兵器使用を理由にシリアを攻撃した。この際には、長女イバンカさんの発言がトランプ氏の決定を後押しした可能性が高いと米メディアが報じていた。イバンカさんは大統領補佐官に就任し、その夫のジャレッド・クシュナー氏も大統領の上級顧問として1期目のトランプ政権を支えた。【ワシントン西田進一郎】
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