スーパーのコメ平均価格は3776円 3週ぶりの値下がり

2025/09/01 19:47 

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 農林水産省は1日、全国のスーパー約1000店で8月18~24日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が3776円だったと発表した。前週より28円下落し、3週ぶりの値下がりとなった。新米の販売が進む中でも、販売数量全体に占める割安な備蓄米の割合が一定程度回復したことが影響したとみられる。3000円台は11週連続。

 販売数量に占めるブレンド米などの比率は45%で前週より3ポイント増え、6週ぶりに上がった。種類別の平均価格(5キロ)をみると、銘柄米は4272円で、前週より4円上昇した。高値のついた早場米の新米が押し上げたとみられる。政府備蓄米を含む複数銘柄を混ぜた「ブレンド米」などは3159円で、前週から10円下がった。政府は当初、随意契約による備蓄米の販売期限を8月末としていたが、9月以降も可能とする延長を発表した。

 農水省は1日、これまで毎週月曜日に発表していたスーパーのコメ平均価格について、金曜日に前倒しすることを明らかにした。次回は5日で、8月25~31日販売分を発表する。

 一方、農水省が別にまとめた、随意契約による備蓄米販売店舗における5キロ当たりのコメの平均価格は、前週より88円下落の2971円。随意契約の備蓄米のみは前週比で2円高い2020円だった。

 随意契約での備蓄米の販売数量は、24日までの累計で12万9640トン。都道府県別では東京都が1万1763トンで最も多く、最少は秋田県の151トンだった。【渡辺暢、中津川甫】

毎日新聞

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