たすけて…涙目シール ファミマがデザイン拡大、食品ロス削減狙う
ファミリーマートは22日、食品ロス削減のため、販売期限の迫った商品に貼っている値引きシールのデザインを拡大した。これまでおにぎりが涙目で「たすけてください」と消費者に購買を訴えるデザインのみだったが、パンや肉、魚、ケーキのデザインを追加。業種や業態を問わずに使えるようにフリー素材化し、自治体や飲食店などと連携して食品ロス削減を広げていく考えだ。
ファミマは2050年に、18年比で80%の食品ロス削減を目標に掲げる。商品の製造工程見直しや冷凍弁当の導入などに取り組んでいるほか、規格外食材の利活用も進めている。
また、店頭では環境に配慮した購買行動を呼びかける「てまえどり」も実施し、25年上期の食品ロス削減は18年比で32%まで進んだという。
涙目シールは値引きだけでなく、涙目のキャラクターが消費者の心に訴えかけ、共感を得ながら、一緒に食品ロス削減に取り組むことを目的に今年3月から全国で展開を始めた。
消費者からは「値下げ商品を買うのは恥ずかしかったけれど、助けるためだと思えば買うことができる」「心を動かされて購入した。お得というメリットだけでなく、廃棄から救える喜びに近い感覚もあった」などの反響があったといい、今年4~9月の中食の廃棄量は前年同月比5%削減された。年間では約3000トンの食品ロス削減効果が見込めるという。
涙目シールのイラストはファミマのホームページでダウンロードできるほか、店舗のネットワークプリントでシールを印刷することもできる。東京都目黒区では、食品ロス削減の協力店舗で涙目シールの導入をスタートさせる。青木英二・目黒区長は「協力店舗がどんどん増え、涙目がうれしい涙に変わるようにチャレンジしていきたい」と期待する。
環境省によると、日本の食品ロス発生量は23年度に464万トンと推計されている。ファミマの大沢寛之サステナビリティ推進部長は「この取り組みが世の中に広がり、社会全体で食品ロスが減少していくことにつながればうれしい」と話した。【佐久間一輝】
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