日韓の安全保障高官が会談 高市政権の発足後初 協力継続で一致

2025/10/22 20:58 

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 韓国大統領府は22日、魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長が21~22日に日本を訪問し、21日に就任した市川恵一国家安全保障局長と会談したと発表した。日韓の政府高官による会談は、高市早苗首相の就任後初めて。両氏は日韓関係の「安定的発展の重要性」を共有し、政府間だけでなく、国会議員や民間など多様なチャンネルで意思疎通と協力を続けていくことで一致した。

 大統領府は今回の魏氏の訪日を、日本の新政権下でも日韓関係の「発展的な流れを続けるため」と説明した。魏氏は市川氏のほかにも日本の政府や政界の要人と面会し、意見交換を行ったという。

 韓国で高市氏は「強硬右派」として知られ、国内では歴史認識や領土問題を巡って日韓関係が冷え込むことを懸念する声が出ている。韓国政府は新政権発足直後から意思疎通を図ることで、関係の安定化を促したい考えがあるとみられる。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

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