サンマ、7年ぶり6万トン超 水揚げ金額は200億円の大台乗る

2025/12/04 15:18 

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 全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、東京都港区)は、11月末現在のサンマの水揚げ状況を公表した。全国の水揚げは前年比58%増の6万1269トンで、7年ぶりに6万トンを超えた。水揚げ金額も同17%増の210億1468万円で、7年ぶりに200億円の大台に乗った。

 昨年まで15年連続サンマの水揚げ日本一の北海道根室市・花咲港は、前年比31%増の2万6415トン、水揚げ金額は16%増の107億2709万円。浜値は1キロあたり406円で前年の88%にとどまった。

 道内の各港も好調な水揚げが続き、厚岸町の厚岸港の水揚げは52%増の5310トン、水揚げ金額は16億6745万円。釧路市の釧路港も前年比7・07倍の1940トン、6億9899万円の水揚げがあった。

 道外の港も軒並み好調で、岩手県の大船渡港は39%増の7826トンで25億4360万円。宮城県の気仙沼港は2・13倍の7789トンで22億3587万円。昨年は55トンの水揚げだった千葉県の銚子港は60・38倍の3309トンで、金額は27・85倍の6億262万円。

 漁期は12月末まで。漁場は既に三陸まで南下し、多くの船は今季の漁を終えたが、銚子港などでは現在も水揚げが続いているという。【本間浩昭】

毎日新聞

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