カタール、イスラエルとハマスに停戦合意の「最終」草案 交渉活発に

2025/01/13 19:52 

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 パレスチナ自治区ガザ地区の停戦交渉を巡り、仲介国のカタールはイスラエルとイスラム組織ハマスの双方に停戦合意に向けた「最終」草案を手渡した。ロイター通信が13日、当局者の話として報じた。トランプ次期米大統領は自身が就任する20日までの停戦合意を求めており、交渉が活発になっている模様だ。

 報道によると、草案はイスラエルの対外諜報(ちょうほう)機関モサドのバルネア長官とトランプ次期政権で中東担当特使を務めるウィットコフ氏、カタールのムハンマド首相兼外相が協議してまとまったという。12日には、イスラエルのネタニヤフ首相とバイデン米大統領が電話協議し、意見を交わした。

 イスラエルメディアなどによると、停戦は3段階で進められ、第1段階で6~7週間の停戦に入り、30人以上の人質を解放する。第1段階の停戦期間中に恒久的停戦やイスラエル軍のガザ撤退などを話し合うとされている。

 2023年10月の戦闘開始以来、ガザ側では4万6000人以上が死亡。一方、約100人のイスラエル人らが拘束されている。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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