習近平氏、「パートナーや友人として…」 トランプ氏と電話協議

2025/01/18 01:18 

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 中国の習近平国家主席と米国のトランプ次期大統領が17日、電話協議した。中国国営新華社通信が伝えた。昨年11月のトランプ氏の大統領当選後、両者の直接対話が公式に明らかになるのは初めて。双方は戦略的な意思疎通のチャンネルを確立することで合意。台湾問題や貿易など両国の懸案について意見を交わした。

 習氏はトランプ氏の再選に祝意を表明。「両国は広範な共通の利益があり、パートナーや友人として、両国と世界に恩恵をもたらせる」と述べ、安定した米中関係の重要性を強調した。

 さらに習氏は「国情の違う中米間は意見の相違が避けられないが、重要なのは互いの核心的利益を尊重し、適切な解決方法を探ることだ」と指摘。トランプ氏に台湾問題への慎重な対応を求め、両国の貿易関係が対立や衝突の道を選ばないよう求めた。

 ウクライナ情勢やパレスチナ自治区ガザ地区の戦闘など国際的な課題についても意見を交わしたという。

 トランプ氏は大統領選中から対中関税の引き上げを公言し、政権の要職にも対中強硬派を起用し、中国は米中関係の不安定化を警戒している。一方で、トランプ氏は自らの就任式に中国の国家指導者を招待し、習指導部は韓正国家副主席の派遣を決めるなど対話の機運も醸成されていた。【北京・河津啓介】

毎日新聞

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