ロシアのペスコフ大統領報道官は２３日、トランプ米大統領が、ロシアがウクライナ和平に向けた交渉に応じない場合に「高関税や制裁を科す」との考えを示したことに対し、「特に目新しさはない」と述べ、今後の動きを見守る姿勢をみせた。「我々はまだ受け取っていないシグナルを待っている」とも話した。露メディアが報じた。

　ペスコフ氏は１期目のトランプ政権を振り返り、「当時のトランプ氏が、最も頻繁に制裁手段に訴えた米大統領だったことはご存じの通りだ。彼はそのような手法が好きなのだ」と指摘した。その上で、言動に引き続き注目する考えを示し、「我々は全ての発言、表現を注視し、全てのニュアンスを入念に記録している」と述べた。【モスクワ山衛守剛】