中谷元・防衛相は３１日、ヘグセス米国防長官と約４０分間、電話で協議した。トランプ新政権発足後、防衛相協議は初めてで、両氏は米国による防衛義務を定めた日米安全保障条約第５条が沖縄県・尖閣諸島に適用されることを確認。日米同盟を強化する取り組みを継続することを確認した。

　さらに中谷氏は、日本が２０２７年度までの５年間で４３兆円程度を計上する防衛力の抜本的強化に取り組んでいることを説明。米で２９日に起きた米軍ヘリコプターと旅客機の衝突に対して、お見舞いと哀悼の意を表した。日米両政府は今後、両氏の早期の対面での会談に向けて調整する。

　中谷氏は３１日の記者会見で「ヘグセス長官と緊密に意思疎通を図り、日本の防衛と自由で開かれたインド太平洋の実現に向けてまい進する」と述べた。【中村紬葵】