ドイツ、政権交代へ 総選挙で野党統一会派の勝利確実 現地報道

2025/02/24 02:15 

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 ドイツ連邦議会(下院)の総選挙は23日に投開票され、中道右派の野党統一会派「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」が第1勢力になることが確実となった。独DPA通信が速報した。2021年までCDU・CSUを率いたメルケル前首相の時代以来4年ぶりの政権交代となる。

 CDU・CSUは最大の争点だった移民・難民対策で、厳格な国境管理などを掲げた。難民による無差別殺傷事件が相次ぐなど治安悪化への不安が高まる中、改革を求める有権者の支持を集めた。

 ショルツ首相が所属する与党の中道左派・社会民主党や環境政党・緑の党は、景気低迷に対する有効策が打ち出せなかったことも響き、支持が伸びなかった。

 社民党、緑の党、自由民主党が連立したショルツ政権は昨年11月、予算編成を巡って対立し、自民党が連立を離脱。12月に下院でショルツ氏に対する信任投票が反対多数で否決され、05年以来となる解散・総選挙の実施が決まった。【ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

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