北朝鮮がロシアに3000人以上追加派兵 1~2月に 韓国軍本部

2025/03/27 19:08 

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 韓国軍合同参謀本部は27日、北朝鮮がウクライナ侵攻を続けるロシアに1~2月で3000人以上の兵士を追加派遣したと発表した。北朝鮮は2024年12月までに約1万1000人をロシアに派兵し、約4000人の死傷者が出ている。短距離弾道ミサイルや240ミリ放射砲(ロケット砲)など約220門を供与したとの見方も示した。

 また、南北軍事境界線付近で「数日前に地雷爆発が起き、(北朝鮮軍に)多数の死傷者が発生した」と明らかにした。北朝鮮は23年12月、南北を「敵対的な2国家関係」と位置付け、韓国との平和統一方針を放棄した。以降、軍は南北軍事境界線付近で防壁の設置などを進めてきた。

 韓国軍によると、北朝鮮軍は今年3月初めから軍事境界線付近に兵士を新たに投入。鉄柵の補強などの作業を行っていた。今回の地雷爆発については、「交代の兵力が準備されていない状態で無理な作業を進めたものとみられる」と分析した。

 北朝鮮軍の冬季訓練は「例年に比べてやや低調」と評価。軍事境界線付近での作業などへの動員やロシアへの派兵準備、慢性的なエネルギー難などが影響しているとみている。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

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