トランプ氏、誕生日に軍事パレード計画か 6月14日、陸軍式典合わせ

2025/05/03 11:13 

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 米主要メディアは2日、トランプ大統領が自身の79歳の誕生日である6月14日に首都ワシントンと近郊で軍事パレードを開催する計画だと報じた。陸軍がもともと予定していた軍創設250周年の式典の一環という位置づけで、数千人の米兵や数多くの車両などが参加する見通しだという。

 大規模な歳出削減を進める中、巨額の公費を要する軍事パレードの開催に批判が上がるのは必至だ。

 AP通信が報じた計画文書によると、パレードには、6600人超の兵士▽少なくとも150台の車両▽50機のヘリコプター▽七つの軍楽隊――などが参加する。文書は4月29日と30日付で、公表されていない。

 トランプ政権は、国防総省がある南部バージニア州アーリントン郡から、ポトマック川を渡ってワシントン市内に入るコースを検討しているという。

 トランプ氏は1期目の2017年、パリでフランス革命記念日の軍事パレードを見たのをきっかけに、米国での軍事パレード開催に強い関心を持つようになったとされる。しかし、当時は推定で約9200万ドル(約130億円)に上る費用などが課題として浮上。18年に費用を理由に行事を中止することを表明したものの、強い不満を示していた。

 陸軍の式典の一環と位置づける今回も、パレードを実施するには参加させる兵士や装備品などを大幅に増やす必要があり、旅費や装備品の移送に多大な費用がかかる。戦車や装甲車などが市内の道路を運行すれば道路が破損する問題なども懸念される。【ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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