「イギリスが恋しい」 ヘンリー王子が王室との和解望む BBC放映

2025/05/03 17:18 

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 英国のチャールズ国王の次男、ヘンリー王子は2日、英BBCのインタビューに応じ、悪化が伝えられる王室との関係について「和解したい」と語った。王子は2020年に王室を離脱し、家族と米国に移住しており「子どもたちに故郷を見せることができないのはとても悲しい」と心情を明かした。

 王子一家を巡っては、王室を離脱する際、英政府が警察による警護を行わないと決定した。これを不服として、王子側は政府を訴えていたが、英国の高等法院は24年、この決定を合法と判断。王子側は控訴していたが、控訴院は2日、王子側の訴えを退けた。

 王子は、インタビューで敗訴について「打ちのめされた」と振り返り、警護レベルの引き上げがかなわず、「現時点では、妻と子どもたちを英国に連れ戻す世界は見えない」と続けた。

 一方、王室側との確執に対しては「数々の意見の相違があったが、今は許している」と言及。その上で、「これ以上戦い続ける意味はない」と関係改善を望む姿勢を明らかにした。「英国が恋しい」とも話した。

 ただ、父親のチャールズ国王については「この警護問題で、父は私と話そうとしない」と述べ、現状の厳しい親子関係の一端を打ち明けた。【飯田憲】

毎日新聞

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