トランプ氏が30日間の停戦を要求 ロシアとウクライナに

2025/05/09 09:58 

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 トランプ米大統領は8日、自身のソーシャルメディアで、ロシアとウクライナに対して、30日間の無条件の停戦を受け入れるよう要求した。停戦が守られない場合は制裁を科すとも訴えた。

 ウクライナのゼレンスキー大統領はX(ツイッター)で、トランプ氏と電話協議したことを明かし「今日から30日間の停戦を実施する用意があると伝えた」と述べた。

 30日間の停戦を巡っては、3月にトランプ米政権とウクライナは合意したものの、ロシア側が受け入れなかった経緯がある。停戦交渉が停滞する中、米政権はロシアへのいらだちを強めている模様だ。米とウクライナは歩調を合わせており、ロシアの孤立が色濃くなってきている。

 トランプ氏は投稿で「米国は30日間の無条件の停戦を呼びかけている。停戦が尊重されない場合は米国とパートナーはさらなる制裁を科す」と主張。「この停戦は最終的に和平合意につながるものでなければならない」とも指摘した。

 米政権は和平に向けて、ロシアとウクライナによる直接協議の実施を求めている。ゼレンスキー氏はXで、トランプ氏との電話協議で「ウクライナはいかなる形式でも協議に応じる用意があると改めて確認した」と強調。その上で「ロシアは戦争を終結させる真剣さを示さなければならない」と述べ、ロシアに対して停戦を受け入れるよう迫った。【ワシントン松井聡】

毎日新聞

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