北朝鮮がミサイルシステムの合同訓練 金正恩氏が立ち会い

2025/05/09 10:47 

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 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は9日、北朝鮮が8日に長距離砲とミサイルシステムの能力を向上させるための合同訓練を行ったと伝えた。訓練には金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が立ち会った。日韓両政府が8日に発射を確認した、短距離弾道ミサイルを指すとみられる。

 報道によると、訓練には600ミリ口径の多連装放射砲(ロケット砲)と戦術弾道ミサイル「火星11」が使われた。訓練の目的を達成し、「核危機事態に迅速に反応できる指揮、動員システムの信頼性が検証された」と評価した。

 また、金氏は「核武力の戦闘準備態勢を不断に完備することが非常に重要だ」と強調。「長距離攻撃能力と効率性を持続的に向上させる事業に力を入れなければならない」と訴えた。

 韓国軍合同参謀本部は8日、北朝鮮が同日午前8時10分から9時20分ごろにかけて、東部元山(ウォンサン)付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル数発を発射したと発表。日本政府はうち1発が高度約100キロで800キロ程度飛行し、「変則軌道の可能性がある」との見方を示していた。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

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