ロシアで対ドイツ戦勝記念式典 中国など二十数カ国の首脳が参加
ロシアで第二次大戦の対ドイツ戦勝80年を祝う記念式典と軍事パレードが9日、モスクワの赤の広場を中心に開かれた。中国の習近平国家主席、ブラジルのルラ大統領ら友好的な約25カ国の首脳が参列し、ロシアの国際的な存在感を誇示するイベントとなった。
ロシアが2022年2月にウクライナで始めた「特別軍事作戦」は4年目に入った。トランプ米政権が停戦の仲介に取り組むが、難航している。プーチン大統領は演説で「ロシアはナチズム擁護者らの横暴と戦い続ける。真実と正義はこちらにある。国全体が特別軍事作戦の参加者を支持している」と述べ、作戦継続の意思を示した。
式典には、ロシア支援のため派兵している北朝鮮の高官も参加し、欧州からはロシア寄りで知られるスロバキアのフィツォ首相が出席した。一方、タス通信によると、招待を受けていた米国のトレーシー駐露大使は欠席した。
首脳の参加は、アジアやアフリカなどの新興・途上国が多くを占めた。プーチン氏は8日の中露首脳会談で「公正な多極世界秩序の形成を」と強調した。式典に合わせて各国首脳らと次々に会談し、非欧米諸国の取り込みを図った。
軍事パレードには、特別軍事作戦参加者を含む露軍の将兵約1万1500人が登場し、中国や中央アジア諸国など13カ国の軍部隊も行進した。一方、北朝鮮の部隊は参加しなかった。
戦車などの戦闘車両や、戦略核兵器である大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ヤルス」、無人航空機などが登場し、戦力をアピールした。軍用機による航空パレードも実施された。
式典を巡っては、露側は4月下旬、8日午前0時から72時間の一時停戦を提案した。だが、長期の停戦を求めるウクライナは拒否し、双方が互いの攻撃を非難する結果となった。【モスクワ山衛守剛】
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