英仏独、イランと外相会談の方針 核開発の民生限定を説得か 英報道

2025/06/19 19:04 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 英紙ガーディアン(電子版)などは18日、英国、フランス、ドイツの外相が20日にスイス・ジュネーブでイランのアラグチ外相と会談する方針だと報じた。イランの核開発を民生用に限定させ、縮小や停止の可能性も探ることが狙いで、米国とも調整しているという。

 イランから会談に応じる確約は得られていないというが、実現すれば、13日にイスラエルの対イラン攻撃が始まって以降で初の対面による外交交渉となる。

 一方、米紙ニューヨーク・タイムズは18日、イラン政府高官の話として、アラグチ氏が米国側との協議に応じる意向だと報じた。イスラエルとの停戦や核開発などについて交渉するという。アラグチ氏は15日、「イスラエルが攻撃をやめれば、イランも報復を止める」と述べていた。

 アラグチ氏は19日、X(ツイッター)への投稿で「イランは純粋に自衛のために行動している」と述べ、「我々はこれまで核兵器を求めたことはなく、これからも決して求めない」と主張した。「イスラエル(との協議)を除き、外交へのコミットメントを維持している」とも述べた。

 英仏独の外相と欧州連合(EU)の外相に当たるカラス外務・安全保障政策上級代表は16日にアラグチ氏と電話協議し、イラン・イスラエル双方が攻撃を自制し、外交に回帰することを要請した。イランの核開発については、民生利用の目的を大きく逸脱していることなどへの懸念を改めて伝えた。【ロンドン福永方人、カイロ金子淳】

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース