「核開発放棄しない」と強調 G7の共同声明も批判 駐日イラン大使
イランとイスラエルの衝突が激化する中、ペイマン・セアダット駐日イラン大使が19日、東京都内で毎日新聞などと会見した。トランプ米大統領がイランに求めた無条件降伏を「ナンセンス」と批判し、「今後も平和目的での核開発は放棄しない」と強調した。
セアダット氏はイスラエルの攻撃について「安全保障にとどまらず、核兵器の拡散を防ぐための国際的な枠組みを揺るがした」と指摘。「攻撃が続く限り、いかなる武力行使に対しても、決意を持って自衛措置を取る」と述べた。
主要7カ国首脳会議(G7サミット)は先日の会合後、イスラエルの自衛権を認め、イランを「地域の不安定及び恐怖の主要な要因だ」と批判する共同声明を発表。これについてセアダット氏は「イスラエルの攻撃継続を実質的に助長している。無責任であり、遺憾だ」と反論した。
また、イスラエルとの停戦交渉については「イスラエルが攻撃を停止するのが条件だ」と述べた。核開発を巡る米国との協議についても「交渉の用意はあるが、すべての制裁が解除されなければ合意には至らない」との認識を示した。
米国もイランの核施設への攻撃を検討しているとされる中、セアダット氏は広島と長崎の原爆投下に触れ、「世界の平和と安全を脅かすことは日本が一番よく知っているはずだ」と指摘した。日本に対しては、いち早くイスラエルの攻撃を非難したことに謝意を示し、事態の収束に向けて国際社会に働きかけることを期待した。【石山絵歩】
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