イランとイスラエル、きょう戦闘終結へ ぎりぎりで再衝突を回避
イスラエルとイランの交戦は日本時間25日午後、「公式な停戦」を迎え、戦争が完全に終結する見通しだ。両国は24日、互いに相手国の「停戦合意違反」を非難し、イスラエル軍がイランを空爆するなど、根深い不信感を早くも露呈した。ただ、その後は目立った衝突は報告されておらず、停戦は維持されているようだ。
イスラエルは24日、ネタニヤフ首相が停戦受け入れを表明したが、その後、イランがミサイルを発射したと非難。イランは否定したものの、イスラエル軍はイランの首都テヘラン近郊のレーダー施設を空爆した。
イスラエル首相府や米ニュースサイト「アクシオス」などによると、イランは停戦発効後、2回にわたり計3発のミサイルをイスラエルに向けて発射した。いずれも迎撃されたか、空き地に着弾しており、被害はなかった。だが、イスラエルのカッツ国防相は軍に対し、大規模な報復攻撃を指示し、多数の戦闘機がイランに向かった。
トランプ米大統領は報道陣に対し、「誤って発射された可能性のあるロケット弾1発のために、イスラエルが出撃したのは好ましくない」といらだちを見せた。その後、ソーシャルメディアへの投稿で「イスラエルよ、その爆弾を落とすな」と警告し、ネタニヤフ氏にも電話して攻撃をやめるよう求めた。
イスラエル側は「完全に中止することはできない」としつつ、攻撃の規模を大幅に縮小し、レーダー施設の空爆にとどめたという。
戦闘の再燃はぎりぎりで回避された形だが、両国間の不信は根強い。
ロイター通信によると、イスラエル軍のザミール参謀総長は24日、「重要な節目を迎えたが、対イラン作戦は終わっていない」と語り、警戒を続ける姿勢を強調。イラン最高安全保障委員会も「敵の言葉は少しも信用していない。引き金は指にかけたままだ」と警告した。イランの核開発問題を巡る外交交渉の行方などによっては、再び武力衝突が起きる懸念もくすぶっている。
一方、イランメディアによると、ペゼシュキアン大統領は24日、カタールのタミム首長やオマーンのハイサム国王と電話協議。カタールの米軍基地へのミサイル攻撃については、あくまでも「米国への報復」だったと説明し、近隣諸国との対立を望んでいないことを強調した。イランの攻撃に対し、湾岸諸国からは非難の声が上がっていた。【カイロ金子淳】
-
NATOの防衛費増額「米国は例外だ」 トランプ氏が主張
「彼らは払うべきだ。でも我々は払わなくてもいい」。北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が25日に合意を目指す加盟各国の防衛費増額の新目標を巡って、トランプ米大…国 際 1時間前 毎日新聞
-
トランプ氏「成功おとしめる試み」 イラン攻撃の効果疑問視報道に
トランプ米大統領は24日、自身のソーシャルメディアで、イラン核施設攻撃の効果が限定的だとする情報機関の初期分析を伝えた報道は「史上最も成功した軍事攻撃の一つを…国 際 3時間前 毎日新聞
-
NATO、防衛・関連費目標をGDP比5%で最終合意へ トランプ氏に配慮
米欧32カ国で構成する北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は25日、加盟国の防衛費目標を現行の国内総生産(GDP)比2%から3・5%に引き上げ、防衛に必要なイ…国 際 3時間前 毎日新聞
-
イスラエルとイランの衝突終結か 日本時間25日午後に正式停戦へ
激しい交戦を続けてきたイスラエルとイランが合意した停戦は、日本時間25日午後にも「公式な停戦」を迎える。今月13日から始まった戦争は完全に終結する可能性が高ま…国 際 5時間前 毎日新聞
-
イスラエル・イラン停戦発表に「歓迎」相次ぐ 国連安保理会合
国連安全保障理事会は24日、イラン核開発をめぐる定例の公開会合を開いた。トランプ米大統領によるイスラエルとイランの停戦合意の発表に歓迎する声が相次いだ。イラン…国 際 5時間前 毎日新聞