英国史上最も暑い夏に 4度の熱波影響 専門家「人為的な気候変動」

2025/09/02 09:43 

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 英気象庁は1日、6~8月の英国全体の平均気温(夜間を含む)は16・1度で、記録が残る1884年以降で最も暑い夏になったと発表した。4度の熱波に見舞われたことが大きく影響した。過去最高だった2018年の平均気温(15・76度)を0・34度上回った。

 気象庁の気象科学者は「人為的な気候変動によって、今年以上に暑い夏になる確率は70倍ほどになっている」と分析した。

 今年の英国内の最高気温は、7月1日に南東部フェイバーシャムで観測された35・8度。22年7月に中部コニングスビーで観測された史上最高の40・3度は下回った。

 気象庁によると、高気圧に覆われ、晴れて乾燥した天気が続いたことなどが暑さの原因となった。イングランドでは「重大な水不足」(英政府)のため、多くの地域を対象にホース使用禁止令が出されている。

 今年の夏は欧州各地を熱波が襲い、南部のスペインやポルトガルでは6月末に最高気温が46度に達した地域もあった。【ロンドン福永方人】

毎日新聞

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