訪中の金正恩氏、専用列車は防弾機能、執務室も 時速は60キロ

2025/09/02 10:42 

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 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が1日、中国・北京に向けて専用列車で出発し、2日未明に中国入りした。朝鮮中央通信などが伝えた。金氏は3日に北京市で開かれる「抗日戦争勝利80年」の軍事パレードなどの記念行事に中国の習近平国家主席の招待で出席する。金氏の訪中は2019年1月以来。

 朝鮮中央通信によると、金氏には崔善姫(チェ・ソンヒ)外相ら朝鮮労働党・政府の幹部らが随行している。同通信が配信した写真には、笑顔の金氏のそばに崔氏とみられる女性が写っている。

 韓国の聯合ニュースによると、専用列車は防弾機能を備え、車内には金氏の執務室もある。通常の列車より重量があるため、時速は60キロほどという。北京までの約1300キロを20時間以上かけて走行するとみられる。

 朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によると、専用列車は2日未明、中国と北朝鮮の国境を通過した。2日中に北京に到着する模様だ。金氏は中国に滞在中、習氏やロシアのプーチン大統領との首脳会談を実施する可能性がある。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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