トランプ米大統領は５日、２０２６年に予定される日米欧の先進国に新興国を加えた主要２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会議について、南部フロリダ州マイアミが開催地となることを明らかにした。一族経営の企業が所有する高級ゴルフリゾート「トランプ・ナショナル・ドラル」が会場となる見通しだ。ホワイトハウスで記者団に語った。

　米国での開催は０９年の東部ペンシルベニア州ピッツバーグ以来となる。トランプ氏は１期目（１７～２１年）でも主要７カ国（Ｇ７）首脳会議をトランプ・ナショナル・ドラルで開催しようとしたが、「公私混同」との批判が出て断念した経緯がある。

　トランプ氏は記者団にトランプ・ナショナル・ドラルに関して「空港のそばで、誰もが望んでいる。最高の場所だ」と説明。「これによる利益は得ない」とも述べた。

　一方で、南アフリカで今年１１月に開かれるＧ２０首脳会議は欠席し、代わりにバンス副大統領が出席することを明らかにした。トランプ氏は南アの少数派白人が迫害されていると主張し、同国との関係が悪化していた。【ワシントン松井聡】