米工場の外国労働者拘束 帰国便は出航延期か 日本人3人も搭乗予定

2025/09/10 18:25 

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 米南部ジョージア州にある韓国・現代自動車グループなどの工場の建設現場で働いていた外国人が米移民・税関捜査局(ICE)に不法就労などの疑いで拘束された事件を巡り、拘束された韓国人を帰国させるチャーター機に日本人3人も同乗することが判明した。日本外務省関係者が10日、明らかにした。

 チャーター機は米南部アトランタのアトランタ国際空港から出発し、仁川国際空港に到着する。ただ、韓国外務省は10日、現地時間10日午後(日本時間11日未明)に出発予定だったが、「米国側の事情」により、10日中の出発が困難になったとの見方を示した。韓国外務省は早期出発に向け米国当局との協議を続けている。

 摘発の対象となったのは、現代自動車グループとLGエナジーソリューションが合弁で建設している電気自動車(EV)用のバッテリー工場。4日に外国人475人が拘束され、うち約300人が韓国人だった。報道によると、チャーター機の往復費用は韓国企業が負担する予定で、移送の総費用は約10億ウォン(約1億円)だという。【田所柳子、ソウル日下部元美】

毎日新聞

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