8月の熊本大雨、1人安否不明のまま 農地やハウス被害は799億円

2025/09/10 16:29 

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 8月に九州北部を襲った線状降水帯による記録的大雨から1カ月。熊本県では被害把握が進み、住まいや生業への大きな爪痕が明らかになっている。

 県のまとめ(9日時点)によると、大雨による死者は熊本市1人▽八代市1人▽甲佐町2人――の計4人。熊本市では男性1人が安否不明のままで捜索が続く。けが人は重傷3人、軽傷16人。

 住宅被害は全壊18▽半壊1635▽一部破損3879▽床下浸水1789▽床下浸水1122――の計8443棟。県は8日、美里町で仮設住宅6戸の建設を始めた。

 農林水産業関係では、野菜苗やハウス、農地などの被害額が計799億円。商工業など中小事業者の被害も約280億円に上った。

 交通関係では、肥薩おれんじ鉄道の八代―日奈久温泉間で運休が続き、バスによる代替輸送が実施されている。一方、車両浸水で運休が発生していた産交バス八代営業所では3日から全路線の通常運行を再開した。【中村敦茂】

毎日新聞

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