「妊婦の鎮痛剤服用で自閉症増」とトランプ氏 米産婦人科学会は批判
トランプ米大統領は22日、有効成分のアセトアミノフェンを含む解熱鎮痛薬「タイレノール」について、「食品医薬品局(FDA)が近く、妊娠中に服用すると自閉症のリスクが大幅に高まる可能性があると医師に通知する」と発表した。
ただ米産婦人科学会は同日の声明で発表を「科学的証拠の全体に裏付けられていない」と強く批判し、「アセトアミノフェンは妊婦が痛みや発熱を治療するために利用できる数少ない選択肢の一つであり、これらを治療せずに放置すると妊婦に有害となりうる」と警告している。
また複数の米メディアは専門家の見解として、自閉症は複数の要因によって引き起こされるとされており、妊娠中のタイレノール使用と自閉症の関連についての科学的知見は確定していないと伝えた。
ホワイトハウスで記者会見したトランプ氏は、自閉症と診断される子供が急激に増加していると指摘。「妊娠中の女性は、医学的に必要な場合を除いてタイレノール使用を制限すべきだ」とし、危険なほどの高熱などでやむを得ない場合でも「非常に控えめにすべきだ」などと述べた。赤ちゃんが生後すぐに与えることもやめるよう訴えた。
会見に同席したFDAのマカリー長官は、妊娠中のアセトアミノフェン服用と自閉症との間に関連性を示唆する研究があると紹介した。
米疾病対策センター(CDC)の調査によると、米国内で2022年に自閉症と診断された8歳児の割合は、31人に1人だった。12年には69人に1人、00年には150人に1人と報告されており、割合は増えている。ケネディ厚生長官は25年4月、自閉症の増加傾向を公衆衛生上の危機だとし、原因をつきとめる新たな研究を始めると発表していた。
ケネディ氏は環境派弁護士として大企業を相手にした公害訴訟などで注目を浴びた。しかし、00年代以降は医学的に否定されているワクチンと自閉症を結びつける主張などを広め、新型コロナウイルスのワクチンにも否定的な発信を続けた。【ワシントン西田進一郎】
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