米連邦大陪審、元FBI長官を起訴 ロシア疑惑巡りトランプ氏が敵視
米連邦大陪審は25日、元連邦捜査局(FBI)長官のジェームズ・コミー氏を偽証罪などで起訴した。コミー氏は、2016年大統領選でトランプ大統領の陣営とロシアが選挙介入で共謀したとされる「ロシア疑惑」などを捜査した。トランプ氏はコミー氏を「政敵」の一人とし、司法省に対して起訴するよう異例の要求を繰り返していた。
起訴状によると、コミー氏は20年9月の連邦議会上院司法委員会での公聴会証言に関し、虚偽の陳述をした罪と議会の手続きを妨害した罪で起訴された。
トランプ氏は「ロシア疑惑」などの捜査を指揮したコミー氏を敵視し、1期目就任直後の17年5月に解任。その後は、公然と批判するとともに、コミー氏を含む政敵を起訴するよう司法省に繰り返し求めてきた。今年9月20日には自身のソーシャルメディアに、ボンディ司法長官あての形で、コミー氏らの名前を挙げて「彼らは皆有罪なのに、何の措置もとられていない」として、起訴と処罰を求める投稿をしていた。
起訴を受け、トランプ氏はソーシャルメディアに「米国に正義は存在した!」と投稿し、コミー氏が「国家に対する犯罪の責任を問われる段階に入った」などと書き込んだ。ボンディ氏は、司法省が出した声明の中で「法の上に立つ者はいない」と語った。
米メディアによると、議会証言を巡る疑惑は来週時効を迎える予定だった。トランプ氏は19日に自ら任命した連邦検事を解任した。この連邦検事は、コミー氏を起訴する理由が見つからないと同僚らに話していた。後任には自身の顧問弁護士で、検察官経験のない人物を充てたという。起訴状にはこの人物のサインが記されている。
コミー氏はソーシャルメディアに投稿した動画で、無実を主張した。そのうえで「我々はひざまずいて生きるつもりはない。君たちもそうあるべきだ」などと訴えた。【ワシントン西田進一郎】
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