バルト3国とポーランド、ロシアの無人機対策へ 電力施設の防御強化
ロシアに隣接するバルト3国とポーランドが、ロシアの無人航空機(ドローン)による攻撃に備え、電力施設などに防御壁を設置するなどの対策に乗り出す。リトアニア、ポーランドの送電会社がロイター通信の取材に明らかにした。
バルト3国とポーランドは9月中旬、電力インフラ防御のための3億8200万ユーロ(約668億5000万円)規模の安全対策計画を欧州連合(EU)に提出し、予算の半額分の資金支援を求めている。ポーランドとリトアニアの送電会社の幹部はロイターに、計画はドローン対策が中心で、主要な変電、送電設備を上空から守る防御壁などの建設や、ドローンを捕獲するネットの配備などが軸となることを明かした。
今月9~10日にロシアのドローンがポーランド領空に侵入したほか、22日にはデンマークの首都コペンハーゲン近郊の空港周辺上空で複数のドローンが目撃されるなどしたことから、4カ国は対策を急いでいる。
リトアニアは29日、ベラルーシとの国境から約20キロの距離にあり、首都ビリニュスにも電力を供給している変電施設にコンクリート製の防御壁を設置。年内に、他の重要な変電施設の主要設備や管制室などの防御も進めるという。
電力施設の防衛を巡っては、リトアニアとポーランド北東部を結ぶ「スバウキ回廊」が焦点となっている。スバウキ回廊は、ロシアの飛び地カリーニングラードとベラルーシに挟まれており、露軍に占拠されると、回廊の北に位置するバルト3国と他の北大西洋条約機構(NATO)加盟国が陸路で分断される形となる。ポーランドの送電会社は、スバウキ回廊の防御のため、専用の防衛部隊とヘリコプターの配備を政府などに要望しているという。【ブリュッセル宮川裕章】
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