「台湾の盾」計画、総統が発表 中国の脅威念頭に新防空システム
台湾の頼清徳総統は10日、辛亥革命を記念する双十節の祝賀式典で演説し、中国の脅威を念頭に、防空システム「台湾の盾」(Tドーム)計画を発表し、構築を急ぐ考えを示した。頼氏は「平和には実力の裏付けが必要」と述べ、防衛予算の対域内総生産(GDP)比率を今年の2・8%から2030年までに5%に引き上げると強調した。
「台湾の盾」について、頼氏は高度な感知能力と防御能力を備えた多層的な防空システムだと説明したが、詳細は明らかにしていない。ロイター通信は9日、関係者の話として、台湾内外の装備を統合した包括的なシステムで、ドローンや戦闘機、ロケット兵器などの複合的な脅威に対応するものだと報じている。
頼氏は今年が第二次世界大戦終戦80年であることに触れ、中国に対して「我々はともに戦争の苦難と侵略される痛みを味わった。歴史の悲劇を繰り返してはならない」と主張。「武力や脅迫によって台湾海峡の現状を変更することを放棄するよう望む」と訴えた。
台湾が正式名称とする「中華民国」は1911年10月10日の武昌蜂起で始まった辛亥革命を契機に誕生し、双十節は「建国」記念日と位置づけられている。
式典には台湾との友好関係を重視する日本の議員連盟「日華議員懇談会」に所属する与野党国会議員28人も参加。民進党の主席(党首)を兼ねる頼氏に自民党の高市早苗総裁からの親書を手渡した。会幹部の佐々木紀衆院議員によると、「頼氏からの総裁就任のお祝いに対する返答」という。【台北・林哲平】
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