<1分で解説>トランプ氏、ゼレンスキー氏とまた口論 何があった?

2025/10/21 16:10 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 トランプ米大統領がウクライナのゼレンスキー大統領と17日に会談した際、ロシアのプーチン大統領が主張する領土割譲などの停戦条件を受け入れるよう迫りゼレンスキー氏と一時口論になったと、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が19日に報じました。FTは両首脳が決裂した2月末の会談を「思い起こさせるものだ」としました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「トランプ氏とゼレンスキー氏が再び口論」を解説します。

Q 会談ではどんなやりとりがあったの?

A 報道によると、トランプ氏は16日の電話協議でプーチン氏が主張した停戦条件をそのままゼレンスキー氏に要求しました。ウクライナ東部ドンバス地方(ルハンスク、ドネツク両州)全域をロシアに割譲するよう迫り、「合意しなければ、プーチン氏がウクライナを破滅させると言っている」と伝えたそうです。

Q トランプ氏はロシアの他の提案も伝えたの?

A ロシア側がウクライナ南部のヘルソン州やザポリージャ州の露軍占領地域の一部を引き渡すという提案もゼレンスキー氏に示したとされています。

Q どんな場面で口論になったの?

A ゼレンスキー氏はこれまで一貫してドンバス全域の割譲を認めていません。ロシア側の条件を拒否したところ、口論になったそうです。

Q その後どうなったの?

A 今回の会談ではひとまず、現状の前線で戦闘を停止する方向で落ち着いた模様です。

Q 今後の停戦交渉はどうなりそう?

A 米露首脳がハンガリーで会談する見通しで、トランプ氏とプーチン氏がウクライナに厳しい条件で一致する可能性もあります。そのため、ウクライナや支援する欧州側は対応を急いでいます。

毎日新聞

国際

国際一覧>