中国外務省「戦略的互恵関係、推進を」 高市政権発足に警戒感

2025/10/21 18:37 

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 中国外務省の郭嘉昆副報道局長は21日の記者会見で、自民党の高市早苗総裁が新首相に選出されたことについて、「日本の内政問題だ」としながらも「日本が中国と向き合い、台湾などの重大な問題を巡る政治的な約束を守り、戦略的互恵関係を全面的に推進していくことを望む」とコメントした。

 中国は右派色の強い高市氏に対する警戒感が強く、今後は高市政権の出方を見極めていくものとみられる。

 中国国営新華社通信など複数の主要中国メディアは21日、高市氏の選出を速報した。中国の通信社「中国新聞社」は「曲折をたどった首相への道」との見出しで、高市氏が自民党総裁に就任した後、公明党が自民との連立を離脱した経緯なども伝えた。

 項昊宇・中国国際問題研究院特任研究員は、中国紙「環球時報」の取材に対し、高市氏が防衛費の増額を掲げていることを念頭に「急進的な軍備拡張は国内財政の制約に直面するだけでなく、地域諸国の警戒を招き、日本の安全保障上の不安を強めるだろう」と指摘した。【北京・畠山哲郎】

毎日新聞

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