ゼレンスキー氏「露の外交への関心薄れた」 トマホーク供与見送りで

2025/10/22 05:32 

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 ウクライナのゼレンスキー大統領は21日の演説で、米国からの巡航ミサイル「トマホーク」の供与が見送られたことで「ロシアの外交への関心は薄れた」と指摘した。そして、ロシアに圧力をかけるため長射程ミサイルの供与を引き続き米欧に求めていく意向を示した。

 ゼレンスキー氏は、ロシア深部への攻撃が可能となるトマホークがあればロシアを停戦に向かわせる圧力になるとして、米国に供与を求めていた。だが、トランプ米大統領は17日のゼレンスキー氏との会談で供与を見送った。

 ゼレンスキー氏は「トマホークこそが、彼ら(ロシア)が真剣に受け取るカードであることがはっきりした」と述べ、「長距離攻撃能力について欧米との取り組みを続ける」と述べた。

 ロイター通信によると、ウクライナでは21日、ロシアによる北部チェルニヒウ州への攻撃で4人が死亡したほか、数十万戸が停電した。

 冬を控え、ロシアはエネルギー施設への攻撃を強めている。ゼレンスキー氏はX(ツイッター)で「圧力だけがそれ(そうした攻撃)を止め、平和をもたらすことができる」と主張した。【ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

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