バンス米副大統領がイスラエル訪問 停戦は「うまくいっている」

2025/10/22 07:13 

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 バンス米副大統領は21日、イスラエル南部キルヤット・ガトを訪れ、パレスチナ自治区ガザ地区の停戦を監視するために米国が設けた「民間軍事調整センター」を視察した。

 AP通信などによると、記者会見では停戦について「期待していたよりうまくいっている」と楽観的な見方を示した。22日にはネタニヤフ首相と会談する予定で、引き続き停戦を維持するよう求めるとみられる。

 停戦を巡っては、イスラエルはイスラム組織ハマスが人質の遺体の返還を遅らせていると非難。19日にはハマスの攻撃により兵士が死亡したとして、ガザ各地で大規模な空爆を行った。調整センターには米軍約200人が駐留し、イスラエル側から停戦監視を行っている。

 バンス氏は会見で「ハマスが協力しなければ、トランプ大統領が言うように、ハマスは消滅する」と語り、ハマスに対して武装解除に応じるよう改めて警告した。人質の遺体の返還を巡っては「がれきに埋まっていたり、誰も所在を知らなかったりする人質(の遺体)もある。少し時間がかかるだろう」とイスラエル側に理解を求めた。

 一方、ハマスは21日、新たに人質2人の遺体をイスラエルに引き渡した。ガザにはあと人質13人の遺体が残されているとみられる。【カイロ金子淳】

毎日新聞

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