高市首相、G20で「近距離外交」 メローニ氏とハグ、休憩時も交流

2025/11/23 11:41 

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 高市早苗首相は22、23両日に南アフリカ・ヨハネスブルクで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、初対面の各国首脳とも旧知の仲のような「距離の近さ」で、積極的な外交を展開した。日本政府によると、会議には史上最多とみられる70カ国・機関が参加し、首相はこのうち22日だけで18カ国・機関のトップと会った。

 首相は欧州連合(EU)が22日に主催したウクライナ和平に関する関係国首脳会合にアジアで唯一参加。就任直後に祝福のX(ツイッター)を贈られ、今月の電話協議で「G20で会おう」と約束していたというイタリアのメローニ首相と初めて対面すると、お互い「ハグ」で親愛の情を示した。

 事前に電話協議で会話したEUのフォンデアライエン欧州委員長とも初対面だったが、接近して親しげにあいさつを交わした。

 22日にあいさつしたのは韓豪独仏、フィンランド、トルコなど。会議室の横の休憩スペースで、休憩時に多くの首脳が近づいてきたという。

 尾崎正直官房副長官は「多くの首脳が首相と接触を持ちたいと思っていると感じた。かなりのスピードで首脳との関係を強化できた」と振り返った。【ヨハネスブルク田所柳子】

毎日新聞

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