<1分で解説>中国が台湾問題で国際アピール G20サミットや国連で

2025/11/23 12:28 

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 中国の李強首相は21日、G20サミット議長国である南アフリカのラマポーザ大統領とヨハネスブルクで会談しました。中国外務省は南アフリカが台湾問題で中国を支持したと発表。台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁に反発する中国は、日本に対する圧力を国際社会でも強めようとしています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「中国の台湾問題での国際的な動き」を解説します。

Q 中国が台湾問題で国際社会にアピールしているって聞いたよ。どんなことをしているの?

A 中国はG20サミットの場で、南アフリカなど関係の深い国が中国の立場を支持していると発表し、国際社会で自分たちの主張を強調しています。

Q 中国外務省は、南アフリカがどんなふうに中国を支持したと言っているの?

A 中国外務省は、ラマポーザ大統領が「『台湾は中国の領土の不可分の一部である』と重ねて表明する」と述べたと発表しました。さらに、両国が「互いの核心的利益を支持し合う」ことで一致したとしています。

Q 「核心的利益」ってなんだっけ。

A 領土や主権など、中国が絶対に譲れないと考えている重要な問題のことです。台湾問題がその代表とされます。中国は他の国々に自分たちの立場を支持してもらうよう働きかけ、国際社会で日本を孤立させようとしているようです。

Q 国連でも何か動きがあったの?

A 中国の国連代表部は21日、高市早苗首相の国会答弁を撤回しない日本政府を非難する書簡をグテレス事務総長に送ったと発表しました。

Q 書簡にはどんなことが書いてあったの?

A 書簡では「日本側が台湾海峡情勢に武力介入した場合は侵略行為にあたる」と批判し、「第二次大戦の敗戦国として、日本側は歴史的罪責を深く反省し、誤った言論を撤回すべきだ」と主張しています。

毎日新聞

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