トランプ氏不在のG20「首脳宣言」に米反発 議長国の南アを非難

2025/11/23 09:24 

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 米ホワイトハウスのケリー副報道官は22日、同日開幕した主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で公表された首脳宣言には「米国の一貫した強い反対」があったとし、公表に踏み切った議長国・南アフリカを非難した。ロイター通信が報じた。

 トランプ米政権は南ア国内の「人権侵害」を理由に会合に参加していない。

 首脳宣言では、米国が離脱を表明した地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の目標達成の重要性に言及。再生可能エネルギーの発電容量を世界で3倍に増やす取り組みを「支持する」と明記した。トランプ政権は化石燃料重視の姿勢を鮮明にしており、容認できなかったとみられる。

 来年のG20議長国は米国が務める。

 ケリー氏は、米国の反対を押し切って首脳宣言を出したことで、南アがG20議長国を円滑に移行することを妨げていると指摘。トランプ大統領が「米国主催のG20で、G20の正当性を回復することを期待している」と述べた。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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