トランプ氏、南米から陸路での麻薬流入阻止へ 対策を近く開始と表明

2025/11/28 17:23 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 トランプ米大統領は27日、南米ベネズエラからの麻薬について、陸路での流入阻止に向けた取り組みを近く開始すると表明した。米政権は9月以降、ベネズエラ周辺で「麻薬運搬船」とみなす船への爆撃を繰り返し、地上攻撃の可能性も取り沙汰されている。

 トランプ氏は感謝祭の祝日の恒例行事として行われた海外駐留米軍関係者とのビデオ電話で明らかにした。「ベネズエラは米国に毒を送り年間で数十万人を殺害している」と主張。カリブ海や東太平洋での攻撃で、麻薬の流入が大幅に減少したと強調した上で「陸路でも止める。(海よりも)簡単だ。間もなく始める」と語った。

 米国務省は今月、ベネズエラの犯罪組織「太陽のカルテル」を外国テロ組織に指定。「マドゥロ大統領が組織を率いている」と主張している。

 米メディアは、米側がベネズエラの反米左派マドゥロ政権の転覆を狙っていると報じている。米軍は最新型の原子力空母「ジェラルド・フォード」を中心とする空母打撃群をカリブ海に展開し、周辺に約1万5000人の兵士を配備。ヘグセス国防長官は27日、空母を視察して現場を激励した。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

国際

国際一覧>