ハマスが人質1人の遺体返還 イスラエル軍の攻撃で6人死亡

2025/12/04 06:44 

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 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスは3日、人質1人の遺体をイスラエル側に引き渡した。本人と確認されれば、ガザに残る人質の遺体はあと1人となる。イスラエルは、身元の確認を慎重に進めている。

 停戦はおおむね維持されているものの、イスラエル軍とハマスの衝突は散発的に発生している。イスラエル軍は3日、南部ラファの地下トンネルから出てきたハマス戦闘員と交戦し、兵士5人が負傷。報復として軍は南部ハンユニスなどを空爆し、中東メディアによると、子どもを含む6人が死亡した。

 イスラエル軍は同日、エジプトとの境界にあるラファ検問所を近く開放すると発表した。ただ、ガザからエジプトへの退去に限定し、物資搬入や避難住民の帰還は認めない。エジプトは「双方向の往来」を認めるべきだと主張しており、実際にどのように運用されるかは不透明だ。

 ガザ保健当局によると、10月の停戦発効後の死者は360人。2023年10月の戦闘開始以来の死者は7万人を超えている。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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