「和解の拠点を日本に」 英退役軍人と対話重ねた女性、外相表彰
第二次大戦で銃火を交えた日本と英国の戦後和解に取り組む「ビルマ作戦協会(BCS)」のマクドナルド昭子会長(74)に19日、日本の外務大臣表彰が授与された。英国で元兵士らと親交を深め、日英友好に寄与してきた功績がたたえられた。昭子さんは「世界の戦後和解の拠点施設を日本につくりたい」と目標を語った。
1940年代、日英両軍はミャンマー(ビルマ)などで交戦。英軍捕虜が強制労働をさせられたことから、英国では戦後も反日感情が残った。BCSは、ビルマで従軍し、後に英国に住んだ故・平久保正男さんが元英兵らに参加を呼びかけ、83年に発足。日英各地で慰霊祭や交流会などを開催した。
英国人と結婚して渡英した昭子さんは、父親が平久保さんと同じ師団でビルマ戦線を戦った。2008年に平久保さんが亡くなり、会長職を引き継いだ。退役軍人らとの討論会などを続け、敵意や憎悪をぶつけられながらも、粘り強く対話を重ねてきた。「日英の溝を埋めるための活動に今も熱中している」と語る。
この日、ロンドンの日本大使館で鈴木浩大使から表彰状を贈られた昭子さん。「負の遺産が引き継がれないよう、両国の歴史や考え方の違いをオープンにして分かち合うことが必要だ」。戦争体験者が亡くなる中、使命感は強まっている。
融和を目指す対象は日英にとどまらない。「戦争をした各国が自国の言い分を説明して議論し、和解につなげる場」となる施設を日本に設立する構想も進める。【ロンドン福永方人】
-
米国務長官「日米同盟と米中協力は両立可能」 トランプ政権の立場示す
ルビオ米国務長官は19日の記者会見で、日米同盟を堅持しながら中国と協力関係を発展させることは可能だとする見解を表明した。ルビオ氏は政権きっての対中強硬派として…国 際 56分前 毎日新聞
-
米軍、シリアのIS拠点を空爆 兵士ら死亡の攻撃に報復
ヘグセス米国防長官は19日、X(ツイッター)への投稿で、米軍がシリアにある過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点を攻撃したと発表した。シリア中部で13日に米兵…国 際 58分前 毎日新聞
-
ウクライナ和平交渉「まだ道半ば」 米国務長官、双方に隔たりと指摘
ロシアとウクライナの和平案を主導する米国のルビオ国務長官は19日の記者会見で、「進展はあったと考えているが、まだ道半ばだ。最も困難な問題は常に最後に残る」と述…国 際 1時間前 毎日新聞
-
ガザの「飢饉」解消、食料不足はなお「危機的」 国連機関など分析
国連機関や人道支援団体などでつくる連合体「総合的食料安全保障レベル分類(IPC)」の飢饉(ききん)検討委員会は19日、パレスチナ自治区ガザ地区の食料事情が改善…国 際 6時間前 毎日新聞
-
台湾の2野党が頼総統の弾劾手続きへ 成立は困難でも深まる対立
台湾野党2党は19日、頼清徳総統に対する弾劾手続きを始めると発表した。過半数の議席を握る野党側は頼政権と対立し、「独裁的で違憲だ」と批判している。弾劾が成立す…国 際 15時間前 毎日新聞













