<1分で解説>首都直下地震の被害想定、死者は減ったの?

2025/12/20 11:43 

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 首都直下地震が起きた場合の新しい被害想定が19日に発表されました。想定したのは空気が乾燥し、火を使う器具の利用が多い冬の夕方にマグニチュード(M)7級の地震が起きた場合。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「首都直下地震の被害想定」について解説します。

Q 首都直下地震ってどんな地震なの?

A 東京などの首都圏のすぐ下で起きる大きな地震のことです。

Q どれくらいの確率で起きるとされているの?

A 30年以内に70%程度の確率で起きると考えられています。

Q どの程度の被害が出る想定なのかな。

A M7級の地震が起きた場合、最悪で死者は1万8000人、経済被害は約83兆円と推計されています。住宅の耐震化や防火対策が進んだため、2013年の前回想定より死者は5000人減りました。

Q 震度6以上の揺れはどのくらい広がりそうなの?

A 震度6以上の強い揺れは、約5000平方キロの広さに広がり、1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)の面積の約37%に当たります。

Q 火災で亡くなる人も多いの?

A 1都4県で死者の3分の2が火災に巻き込まれて亡くなると想定されています。

Q 避難する人や帰れなくなる人はどれくらいなのかな。

A 帰宅困難者は約840万人、避難者は2週間後に最大480万人に増えると見込まれています。

Q 経済被害はどんな内容だったの。

A 経済被害は、建物や設備の被害が38兆8000億円、ライフラインや道路などが6兆3000億円、間接的な影響も合わせて全国で約83兆円。前回想定より約12兆円減りました。

毎日新聞

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