元関脇の貴闘力が相撲ミュージアム&料理店 そばやちゃんこPR 栃木

2025/12/20 11:15 

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 大相撲の元関脇・貴闘力の鎌苅忠茂さんが、相撲ミュージアムを併設した料理店「千山万水割烹力貴庵(りきあん)」を栃木県鹿沼市上永野の旧永野保育園跡地に整備し、21~23日の3日間プレオープンさせる。

 プレオープン期間中は、特別イベントとして地元産のそばやちゃんこを提供するほか、相撲ミュージアムの入場を無料にする。鎌苅さんをはじめ、ともに元大関の琴光喜さん、栃ノ心さんらが駆けつけ、会場を盛り上げる。

 鎌苅さんは2002年に現役引退し、現在は東京都内で焼き肉店経営などに携わる。同市上永野で栽培されている麻が、横綱の綱にも使われるなどしている縁から、同園跡地を市から買い取り、食と相撲を楽しめる店へと改修を進めてきた。改修には宇都宮市の建設不動産業「T.M.T」が当たった。

 麻の裏作として栽培される地元のそばと、相撲文化を伝えたいという思いから、そばやちゃんこなどの料理のほか、相撲ミュージアムを併設した施設を整備した。

 「相撲ミュージアム」には、鎌苅さんが現役時代の化粧まわしや、親交のある元横綱・貴乃花光司さんや琴光喜さんのゆかりの品々など、約1000点にも及ぶ貴重な資料を順次展示する。

 また、パネルで相撲の歴史を紹介するほか、施設内に実際の土俵も設けた。今後は相撲教室などの活用も計画。地元と一体になり、過疎化が進む地域のにぎわいや雇用創出にもつなげたい考えだ。

 プレオープン期間中は「スタミナそば」(1000円)、「ちゃんこ鍋」(500円)のほか、都内で営む焼き肉店から「ドラゴカルビ」(1000円)を提供する。

 正式なオープンは来年1月7日の予定で、同店の担当者は「お披露目では特別価格でメニューを提供。地元をはじめ相撲ファンなど多くの人に来てもらえれば」と呼びかけている。【松沢真美】

毎日新聞

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