シリアのモスク爆発、死者8人に 暫定政権と対立の過激派組織が声明

2025/12/27 02:21 

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 シリア中部ホムスのモスク(イスラム教礼拝所)で26日、爆発があり、ロイター通信によると、少なくとも8人が死亡、18人が負傷した。

 シリアの暫定政権と対立するイスラム教スンニ派の過激派組織「アンサール・アル・スンナ」が犯行声明を出した。少数派アラウィ派を狙ったとみられる。

 中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などによると、金曜礼拝の直後、内部に仕掛けられていた即席爆破装置(IED)が爆発した。現場はアラウィ派が多く住む地域で、国内の分断をはかるために標的にした可能性がある。

 アラウィ派は昨年12月にロシアに亡命したアサド前大統領と同じ宗派で、独裁政権の支持基盤とみなされていた。

 アサド政権崩壊以降は各地で断続的にアラウィ派に対する「報復」が起きている。また、「イスラム国」(IS)などスンニ派の過激派組織はアラウィ派を異端視している。【カイロ金子淳】

毎日新聞

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