グリーンランド自治首相「米国よりデンマーク選ぶ」 米の領有を否定

2026/01/14 17:24 

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 デンマーク領グリーンランド自治政府のニールセン首相は13日、記者会見で「もし米国とデンマークのどちらかを選ばなければならないとしたら、我々はデンマークを選ぶ」と述べた。トランプ米政権はグリーンランドの領有に意欲を示しているが、改めて拒否する姿勢を示した。

 グリーンランド自治政府とデンマークの両外相は14日、米ワシントンでバンス米副大統領らと会談する予定だが、協議は難航しそうだ。

 ニールセン氏は「我々は地政学的な危機のただ中にいる」との認識も示した。首都コペンハーゲンで開かれた会見にはデンマークのフレデリクセン首相も同席し、「私たちは結束している」と改めて強調した。

 ロイター通信によると、米国は領有のために軍事力の行使も排除していないほか、グリーンランド市民に一時金を払ってデンマークからの分離を促す案も検討しているという。

 AP通信によると、トランプ米大統領はニールセン氏の発言について記者団に問われ、「誰だか知らないが、彼にとって大きな問題になるだろう」と不快感を示した。

 トランプ氏は、中国やロシアの艦船がグリーンランド周辺で活動を活発化させているとし、グリーンランドが中露に支配されたくないなら「(米国と)取引すべきだ」と主張している。領有の動きに危機感を募らせる欧州諸国は、北極圏での北大西洋条約機構(NATO)の活動強化を提案し、米国の懸念に対応しようとしている。【ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

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