「制服組」出席求めた新人議員を国民が厳重注意 古川氏「問題行為」

2025/02/06 19:15 

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 衆院予算委員会の質疑で、「制服組」と呼ばれる現役自衛官の出席を求めた国民民主党の橋本幹彦氏を、安住淳委員長(立憲民主党)が注意したことを巡り、国民民主の古川元久国対委員長は6日、橋本氏を党としても厳重注意したと明らかにした。古川氏は橋本氏について「理事会で決まったことを委員会でおかしいと言うこと自体が国会議員として問題行為だ」と述べた。

 古川氏は現役自衛官に国会答弁を求めることについて、「防衛省は文民統制の中で、国会で責任ある答弁を文官が行ってきた。我が党としてもそこは尊重していく」と述べた。6日昼の党会合でも、名指しはしなかったものの橋本氏の行動を念頭に「単なる前例だとか勝手に判断しないように」と注意し、「国会の慣行は尊重し、変えた方がいいと思えば相談してほしい」と呼びかけた。

 衆院予算委理事を務める国民民主の浅野哲・青年局長はX(ツイッター)で、「(橋本氏の質問には)官僚でも十分答弁可能で、60年以上にわたり、この慣例を維持してきた重みを踏まえて合意した」と理事会での協議内容を説明。橋本氏の質疑については「元自衛官であり、質疑の冒頭で思いがあふれ出たのだと思う」と述べた上で、「理事の私に責任がある」と陳謝した。

 橋本氏は予算委で現役自衛官の委員会出席を引き続き求める姿勢を見せていたが、古川氏の注意に「分かりました」と述べ、党に従う姿勢を示したという。橋本氏は衆院安全保障委員会の理事を務めている。

 橋本氏は5日の衆院予算委の質疑で、前例を守るために現役自衛官の国会答弁が理事会で認められなかったと発言し、安住氏らの判断を批判。安住氏から「防衛省の組織として責任を持ってここで答弁していることを、否定するようなことは許されない」と叱責された。【遠藤修平】

毎日新聞

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