自民が2025年運動方針案 少数与党に危機感、参院選必勝を軸
自民党は21日、2025年運動方針案を発表した。昨年10月の衆院選大敗で少数与党となるなか、党の再生と今夏の参院選必勝を活動の中心に据えた。政治改革を巡っては1989年の自民党政治改革大綱を検証した上で、「令和版政治改革大綱」を策定すると明記した。3月9日に開催する党大会で採択する。
自民は25年に1955年の立党から70年を迎える。今夏の参院選でも大敗すれば、参院でも与党が過半数割れする可能性があり、現状への危機感が色濃く表れた内容となった。
前文で、先の衆院選での大敗について、「国民の厳しい審判を肝に銘じるとともに『政治は国民のもの』との立党の精神に立ち返り、新たな第一歩を踏み出したい」と決意を表明。「常に進歩を目指す保守政党」「地域に立脚した国民政党」が党の目指すべき道だとし、模索する考えを示した。
政治改革については、昨年の国会で成立した改正政治資金規正法に触れ、「厳しい反省の下、政治資金の透明性を高め、政治家の責任を明確にする法改正を行ってきた」と強調。「引き続き不断の政治改革・党改革を進める」と記した。また、89年の政治改革大綱で掲げた政治倫理の確立や党改革の断行など各項目の対応状況を検証すると明記。その上で「時代に即した政治のインフラを築くことを目的に、国民目線で令和版政治改革大綱を策定する」とした。党政治改革本部(渡海紀三朗本部長)が具体的な内容を協議する方針だ。
東京都議選や参院選が実施される25年を「政治決戦の年」と位置付け、「我が党が引き続き国民を守る責任を果たしていくためには、夏の参院選の勝利が最重要課題だ」と記した。野党との政策協議を通じた合意形成を模索している現状を念頭に、「我が党のひたむきな姿勢を国民に訴求し、さらなる党勢拡大へとつなげる」と訴えた。選挙でのSNS(ネット交流サービス)利用については、ショート動画やSNS広告を積極的に活用する方針も示した。【川口峻】
-
維新、東京都議選で石丸氏の新党と連携せず 吉村代表が意欲示すも
日本維新の会の阿部司総務会長(東京維新の会代表)は、東京都議選(6月13日告示、22日投開票)で石丸伸二・前広島県安芸高田市長が設立した地域政党「再生の道」と…政 治 19時間前 毎日新聞
-
予算案、年度内成立の公算大に 自公維が修正巡り来週にも党首会談
自民、公明、日本維新の会の3党の政調会長は21日、国会内で協議し、2025年度予算案の修正に関する文書案について合意した。高校授業料の無償化では大筋合意してい…政 治 20時間前 毎日新聞
-
「年収の壁」公明新案 納税者の8割強4600万人が減税対象
公明党は21日、所得税がかかり始める「年収103万円の壁」の引き上げについて、年収850万円を上限に、4段階で控除額を上乗せする新たな案を自民党、国民民主党に…政 治 20時間前 毎日新聞
-
斎藤元彦知事の叱責「パワハラに近い」 兵庫百条委の修正案判明
兵庫県の斎藤元彦知事らがパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題を調べる県議会の調査特別委員会(百条委)で、報告書を取りまとめる非公開の協議会が21…政 治 21時間前 毎日新聞
-
元局長の私的情報漏えい 兵庫県が調査結果を議会に報告の方針
兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑を文書で告発した元県西播磨県民局長(2024年7月に死亡)の私的情報漏えい問題で、県は日本弁護士連合会(日弁連)の第三者委員会の指…政 治 21時間前 毎日新聞