「死刑のはんこを…」「東北でよかった」失言で辞任の閣僚ら後絶たず

2025/05/21 17:22 

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 「コメは買ったことがない」などと発言した江藤拓農相が21日、更迭された。大臣や副大臣が失言で辞任に追い込まれるケースは後を絶たない。

 2017年4月には、今村雅弘復興相(当時)が自民党派閥のパーティーで東日本大震災について「まだ東北だったから良かった。これが首都圏に近かったりすると、甚大な被害があった」と発言し、翌日に辞任した。

 19年4月には道路の建設計画を巡り、塚田一郎副国土交通相(当時)が首相らの意向に関し、「私、すごく物分かりがいい。すぐ忖度(そんたく)する」と発言。責任をとって辞任した。

 塚田氏の辞任直後、桜田義孝五輪担当相(当時)の失言も続いた。桜田氏は比例東北選出の衆院議員のパーティーで、この議員について「復興以上に大事」と発言。桜田氏は過去にも東日本大震災の被災地に関する事実誤認や言い間違いを繰り返しており、パーティーでの失言後、辞意を伝えるまでわずか約2時間の「スピード辞任」となった。

 22年11月には当時法相だった葉梨康弘氏が自民党衆院議員のパーティーで「法相は朝、死刑(執行)のはんこを押した時だけ、昼のニュースのトップになる地味な役職」という趣旨の発言をした。就任からわずか3カ月での辞任劇だった。【木原真希】

毎日新聞

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