日米首脳が電話協議 経済安保協力で意見交換 G7で対面会談も確認

2025/05/23 13:12 

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 石破茂首相は23日、トランプ米大統領と約45分間電話で協議し、トランプ米政権の関税措置に関し、経済安全保障分野での協力について意見交換した。赤沢亮正経済再生担当相が訪米して、関税措置を巡る日米両政府の3回目の閣僚協議が23日(日本時間24日)に開かれるのを前に、首相は電話協議で「閣僚間で生産的な協議が行われることを期待している」と伝え、トランプ氏も同意した。首相が協議後、首相官邸で記者団に明らかにした。

 両首脳は協議で、6月15~17日にカナダで開かれる主要国首脳会議(G7サミット)の際に、対面で会談することも確認した。首相が「対面での会談を楽しみにしている」と伝え、トランプ氏も「そうだね、楽しみにしているよ」と応じたという。

 首相は記者団に「状況によっては私自身が訪米して直接話をするということもあり得る」と述べ、関税交渉の進捗(しんちょく)状況を踏まえ、自身が訪米することにも言及した。「関税措置の撤廃を求めているということは変わるものでもない」との認識を改めて示したうえで、「お互いに努力をして、ウィンウィンの関係を築いていこうということは協議全般で確認された。いろいろな意識を共有したという実感を改めて持った」とも述べた。

 両首脳は協議で、外交・安全保障分野の諸課題についても意見交換。トランプ氏からは中東3カ国歴訪について説明があり、首相は「トランプ氏の外交努力を多とする」と伝えた。電話協議はトランプ氏から申し出があり、行われた。【大野航太郎】

毎日新聞

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