コメ価格、都道府県別も公表へ 備蓄米が届かない地域を可視化

2025/05/23 19:53 

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 政府は23日、毎週公表している全国のスーパーでのコメの平均価格について、都道府県ごとの平均価格も公表する方針を固めた。政府が割安な備蓄米を3月中旬に放出してから約2カ月がたつが、店頭価格は高止まりが続いている。備蓄米の倉庫が多く、流通量が多い東日本を中心に平均価格が下がっている地域もあることから、都道府県ごとの価格公表を通じてどの地域に備蓄米が届いていないかを可視化し、流通問題の改善を進めたい考えだ。

 小泉進次郎農相は23日、自民党本部で記者団に「地域差が相当ある。同じ備蓄米がこれだけの価格差があるということを含めて世の中に知ってもらう中で、適正な価格に落ち着かせていきたい」と述べ、都道府県ごとの価格公表を検討する考えを示した。

 農林水産省は19日、全国のスーパーで今月5~11日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が、前週に比べ54円高い4268円だったと発表。コメ全体の販売価格に加え、ブレンド米と銘柄米の全体に占める比率や、販売価格の公表も新たに始めていた。都道府県ごとの平均価格についてはできるだけ早い時期からの公表を目指し、詳細を詰める。【高橋祐貴、竹内望】

毎日新聞

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