２８日の衆院農林水産委員会で、新たに就任した小泉進次郎農相に対し、立憲民主党の野田佳彦代表や日本維新の会の前原誠司共同代表、国民民主党の玉木雄一郎代表の野党トップが質疑に立つ。高騰するコメの価格対策や農政のあり方などについて問いただす。予算委員会以外で野党の党首がそろって質問するのは珍しい。

　野田、前原、玉木の３氏はいずれも農水委員会に所属していないが、所属会派の別の委員と差し替える予定だ。野田氏は２１日、小泉氏について「コメの価格を安くすることに向けて職責を果たしてほしい」とエールを送った上で、「農水委員会で質問したくなるようなタイプの人だ」と質問への意欲を見せていた。玉木氏も２２日の党会合で「できれば私が（質問に）立とうと思う」と述べていた。

　小泉氏は就任直後からコメ価格の引き下げに向けた姿勢を積極的に発信し、「６月上旬に（５キロ）２０００円台の備蓄米が店頭に並ぶよう進める」などと強調している。野田氏ら３氏は注目を集める小泉氏と「対決」することで、各党の主張をアピールする狙いがあるとみられる。【池田直、遠藤修平、園部仁史】