大野泰正氏、参院選不出馬を表明 裏金事件で24年1月在宅起訴

2025/06/21 20:20 

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 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で在宅起訴された参院議員の大野泰正氏(66)=岐阜選挙区=は21日、来月3日公示見込みの参院選に出馬しない考えを明らかにした。大野氏は昨年1月に在宅起訴された後に自民を離党し、無所属で活動。これまで参院選への態度を明らかにせず、進退が注目されていた。

 大野氏は21日に更新した自身のブログで「無所属になってからは今までの80%くらいのパフォーマンスになってしまい、議席を預かる者として何よりつらかった。一旦立ち止まり、充電して、皆様のお心に応えられるよう精進してまいります」などとし「立候補しないことを表明させていただきます」と記した。

 大野氏は自民党副総裁を務めた大野伴睦(ばんぼく)氏を祖父に持ち、父も元運輸相、母も元参院議員という政治家一族で育った。2013年の参院選で初当選し、現在2期目。裏金事件で政治資金規正法違反(虚偽記載)で在宅起訴された。5月にはブログで初公判が参院選後の9月になりそうだとの見通しを示した上で「潔白を証明する機会を与えられない厳しい状況にさらされている」と心境をつづっていた。

 参院選岐阜選挙区(改選数1)には、これまでに自民、立憲、共産、参政の各党と諸派から新人計5人が出馬を表明している。【安達一正、稲垣洋介】

毎日新聞

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