日本維新の会顧問で京都維新の会の前原誠司代表は２０日朝、京都市東山区で取材に応じ、自民党との連立政権について「自民の延命に手を貸すのではなく、我々の政策実現のため」と強調した。閣僚を出さずに政権に参加する「閣外協力」とすることにも賛成した上で、「政務三役にしっかり入ってやり抜くことが極めて大事」との認識を示した。一方で選挙協力には「当面そうしたことはしない方がいいと私は思っている」と述べた。

　来春の知事選に関しては、すでに候補者の公募を始めており「良い候補者が出てくれば戦うという選択肢を変えるつもりはない」。府議会で維新は国民と、京都市議会では国民と地方政党・京都党と一つの会派をつくっているが、議員らには同日朝にオンラインで「何ら変える必要はない」と説明したという。

　また、これまで自民と公明の国会議員が主導してきた北陸新幹線の新大阪延伸計画については「与党の政策決定のプロセスをどうするのか、大きな議論になる。その決定を待って、北陸新幹線の問題も枠組みをしっかりつくりたい」と述べた。【南陽子】